政府は10月27日から30日にかけて、外務省の伊原純一アジア大洋州局長が率いる拉致代表団を平壌に派遣しました。協議の後の情報を整理しますと、北朝鮮側から聴取した内容は、次の通りです。①客観的、科学的な調査を行い新しい角度からゼロベースで調査を進める ②拉致実行機関も徹底的に調査する ③現時点で客観的な資料は発見できていない ④拉致致被害者の安否情報に具体的な通報はない
櫻井キャスターと中山元大臣が対談で取り上げた中心テーマは、10月の訪朝団以前の問題、5月29日の日朝合意文書でした。平壌での協議について櫻井キャスターが「いろいろ言っていますが、事実上のゼロ回答ですね」ときっぱり断ずると、中山元大臣は「拉致調査の何もやっていませんと伝えてきているだけ」と応じ、「5月の日朝合意を見てビックリしました。拉致問題が脇に追いやられて、国交正常化を実現するための日朝合意だったのです。場合によって、拉致被害者が犠牲になっても仕方がないという従来から外務省が考えている流れです」と穏やかな口調で核心を突きました。
≪動画インデックス≫
1.中山元大臣が今回の最近の拉致調査が危ういと考えていた理由
2.5/29日朝合意ではなぜ拉致問題がほとんど触れられていないのか
3.調査委を作っただけで制裁を解除したことは制裁をかけた意味から外れている
4.5/29日朝合意の意味するところは何だ?
5.北朝鮮による遺骨ビジネスの凄まじい実態
6.星一つの徐大河委員長は本当に影の大物なのか?
7.北朝鮮流の歓迎表現から今回の協議場所を考えれば
8.国家保衛部が統一戦線部など上位組織を調査できるのか?
9.「拉致問題が最重要課題だ」というのは北朝鮮上層部に伝わったか?
10.北朝鮮は拉致を解決しなくとも日本からお金を取れそうだと考えている
11.拉致被害者を犠牲にしても利権を得る人々がいる
12.拉致被害者救出交渉から外務省を外すべきだ!
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中山 恭子
参議院議員(次世代の党)
1940年東京都生まれ。1963年東京大学文学部仏文学科卒業、1966年大蔵省入省、四国財務局長、大臣官房審議官、国際交流基金常務理事、駐ウズベキスタン共和国兼タジキスタン共和国特命全権大使、内閣官房参与を歴任。2006年内閣総理大臣補佐官(拉致問題担当)、2007年参議院議員、内閣総理大臣補佐官(拉致問題担当)、2008年内閣府特命担当大臣(少子化対策・男女共同参画)、公文書管理担当大臣、拉致問題担当大臣。現在、「北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟」副会長。著書に「ウズベキスタンの桜」「国想い夢紡ぎ」など。
※ プロフィールは放送日2014.10.31時点の情報です