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Vol.37 一般公開

「安倍総理は勝った後に大胆にならず、慎重になるだろう」
自民だけで65~68,69議席で大勝利する予測根拠は?

2013.07.05 50分

 新聞・テレビなどの参院選予測は「自公圧勝、参院のねじれ解消」と伝えています。対談の冒頭、櫻井キャスターが「選挙をどのように見ているか」と質問すると、後藤謙次氏はあっさりと「自民党だけで65~68,69議席」で圧勝と答えました。そのうえで、公明党について意外な分析を披露しました。「公明党は与党内でストッパー役になってくれる期待感があるので参院選は強い」というのです。

 この対談では選挙予測の議論よりも、自民党の圧勝を受けて安倍総理が選挙後にどのような取り組みを行うかに焦点が絞られました。政府や党の人事に手をつけるか、インパクトが足りなかった「第3の矢・成長戦略」をどのように勢いよく飛ばすか、一層難しくなった中韓への外交戦略をどうするか、安倍総理が本当に取り組みたい靖国問題、憲法改正はどうするのかなどが議論されました。

 どの問題でもトップ・ジャーナリスト二人の議論や分析は、興味が尽きません。動画を是非ご覧いただきたいと思います。対談の終盤に櫻井キャスターが「安倍総理が憲法改正にどのように取り組むと考えるか」と問うと、後藤氏は「安倍総理が憲法改正を行うためには衆・参で3分の2というハイレベルな数字を獲得しなければならず、次の選挙までの3年間に公明、民主と膝詰め交渉で説得するしかない」と語りました。さらに後藤氏は「安倍さんは勝った後に慎重になるだろう。エベレスト登山に例えれば目の前の問題をひとつひとつ解決して、まずベースキャンプまで足場を固めながら登り、最後の頂上アタックで一気果敢に登ると考えているのではないか」と述べました。

≪動画インデックス≫
1. 後藤謙次参院選予測「自民65~69議席」の根拠は
2. 公明党が強い意外な理由とは?
3. 選挙後の自民党人事、幹事長は変わるか?
4. 選挙後に財政出動を伴う成長戦略を打ち出せるか?
5. 韓国の朴大統領は日本の鳩山由紀夫か?
6. 安倍総理はまず経済復興を片付けてから、最後に憲法改正に挑む
7. 選挙後に民主や維新は割れるか? 野党再編はあるか?

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後藤 謙次

後藤 謙次
政治ジャーナリスト

1949年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒、共同通信社政治部長、編集局長などを経て、TBS系列「NEWS23」キャスター、「総力報道!THE NEWS」アンカーなどを務める。現在、政治ジャーナリストとして雑誌、新聞に政治コラムをレギュラー執筆、テレビ、ラジオにコメンテーターとして出演。著書は『竹下政権576日』、『日本の政治はどう動いているのか』、『小沢一郎 50の謎を解く』など多数。

※ プロフィールは放送日2013.07.05時点の情報です

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