対談冒頭、櫻井キャスターが「3回も閉会中審査にお出になり、お疲れではありませんか」と健康を気遣うと、加戸守行前愛媛県知事は「安倍首相の濡れ衣を晴らさなければならんという思いで、気持ちが高ぶり、緊張感があると疲れは感じません」と意気軒高に語りました。
加戸前知事は加計問題の本質について「構造改革特区で今治市は15回も撥ねられ、その内5回撥ね返した安倍さんが、今度は民間人を入れた国家戦略特区で議論して、その第1号は新潟でした。獣医師会などの壁を外そうとしていると、今治市が加えてくださいと言ったので両都市の可能性を議論していたら、新潟構想が消え、今度は京都が出てきたという構図です。だから何も獣医学部の新設は加計学園のためにやっていたのでありません」と当事者として関わった獣医学部新設の経緯を明らかにしました。櫻井キャスターは「メデイァが『加計ありき』と報道しているが、新潟、今治、京都で考えるとそうではなかったことが分かります」と応じました。
閉会中審査の加戸前知事の発言を朝日、NHKなどが伝えなかったことについて櫻井キャスターは「NHKは国会中継をしたが、ニュース番組では加戸発言を殆ど伝えず、産経が、前川前文科次官の発言ばかりで朝日、毎日などは偏っていると批判した。そうするとソーシャルメディアで『報道しない自由』論議が起こり、少しは報道するようになったが、それでもフェアではない」とメディアの偏向ぶりを強く批判しました。対談の最後に加戸前知事は「まもなく83歳ですが、生きているうちにメディアが正常な状態に戻っていただかないと美しい国は実現しません。安倍首相の目指した美しい国を歪めているのはメディアだと思う。自分で自浄能力、自制心を持たなければ、私はメディアが滅びると思います」と強く指摘をしました。
≪対談で語られた論点≫
1.獣医師会はいつも壁となって立ち塞がった
2.日本獣医師会の北村直人顧問が妨害の主役
3.愛媛県は「加計ありき」だが、安倍首相は「加計ありき」ではない
4.民間人の活躍で「国家戦略特区構想」が実現した
5.安倍首相は一度も加計学園のことを話さなかった
6.TBSの「報道しない自由」
7.前川前文科次官の欺瞞
8.NHKが朝日、毎日よりひどくなった
9.因縁に思えるえひめ丸と加計の「報道しない自由」
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加戸守行
前愛媛県知事
1934年旧関東州大連市で生まれる。1957年東京大学法学部卒業、文部省入省。1070年文化庁著作権課長として著作権法施行令及び同法施行規則を制定。1983年文化庁次長として著作権法一部改正など5本の法案を担当し成立させた。文部省体育局長、教育助成局長を歴任し、1988年に文部省大臣官房長。その後、学校共済組合理事長、日本芸術文化振興会理事長。日本音楽著作権協会理事長など歴任し、1999年から愛媛県知事に就任、3期にわたり務めた。著書に著作権を学ぶものの必読書『著作権法逐条講義』、『我が流儀は「加戸流」』など。
※ プロフィールは放送日2017.07.28時点の情報です