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Vol.338 一般公開

米朝決裂は金与正の描いた戦略が失敗

「たった2分」で終った米韓首脳会談の内容

2019.04.12 66分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 今夜の言論テレビは混乱の極みにある朝鮮半島を取り上げました。
 南北朝鮮ともに存亡の淵に立たされています。韓国の文在寅大統領はアメリカのトランプ大統領に、立つ瀬が無いほど軽くあしらわれました。4月10日夜アメリカに到着し、11日に昼食会を開いて貰い帰国の途につきましたが、トランプ大統領と文在寅大統領のふたりだけの会話の時間はわずか2分だったということです。
 北朝鮮の金正恩氏も追い詰められています。これもまた4月11日、最高人民会議を開きましたが、そこで強調されたのは「自力更生」でした。北朝鮮政府として国民にしてやれることはないと認めたに等しいわけです。金正恩氏の足下は大きく揺らぎ何が起きても驚きません。
 朝鮮半島が自由統一の方向に向かうのか。南北ともに混乱して中国の影響力のもとに結果として組み入れられてしまうのか。まさにいま、わたしたちは歴史の転換点にいます。

≪論点≫
 1.「たった2分」の米韓首脳会談の内容とは
 2.韓国は建国記念日のない国になった
 3.金正恩は北朝鮮非核化を言ったことがない
 4.米国は文在寅政権と韓国企業を切り離す
 5.YouTubeテレビが真実を国民に語る
 6.福祉など税金で票を買う文在寅戦略
 7.左翼政権の全てに腐敗が蔓延っている
 8.文政権の安保、経済政策が韓国を滅ぼす
 9.金正恩は「自力更生」を27回も使った
10.北朝鮮最高人民会議の新人事の狙い
11.米朝決裂は金与正が描いた戦略の大失態
12.あの崔善姫外務次官が国務委員に大出世
13.北朝鮮は反米であれば同盟を結ぶ

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西岡力

西岡力
麗澤大学客員教授

1956年東京都生まれ。1979年国際基督教大学卒、筑波大学大学院修士課程修了、韓国・延世大学校に留学。2000年 東京基督教大学教授、2016年 麗澤大学客員教授。現代コリア研究所の発行誌『現代コリア』の編集長。1998年「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)」の設立に関与し、現在「救う会」の会長を務める。国家基本問題研究所に評議員・企画委員。著書に『北朝鮮に取り込まれる韓国』(PHP研究所)、 『日韓「歴史問題」の真実』(PHP研究所)、 『韓国分裂―親北左派vs韓米日同盟派の戦い』(扶桑社)、 『北朝鮮の「核」「拉致」は解決できる』(PHP研究所)、『南・北朝鮮、同時崩壊か?』(東京財団)、『よくわかる慰安婦問題』(草思社)『金賢姫からの手紙』(草思社) など多数。

洪熒

洪熒
元駐日韓国大使館公使

1948年生まれ。ソウル出身。陸軍士官学校卒業。歩兵将校として野戦部隊の小隊長などを経て国防部勤務。外務部へ転職後、駐日韓国大使館で参事官と公使を務める。退官後、早稲田大学客員研究員, 桜美林大学客員教授を経て、現在、統一日報論説主幹。訳書に『蜃気楼か?中国経済』など。

※ プロフィールは放送日2019.04.12時点の情報です

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