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Vol.392 一般公開

金正恩が重篤か?西岡、洪が独自情報

北朝鮮独裁王朝の寿命は途絶えかけている

2020.04.24 65分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 言論テレビですっかりおなじみになった西岡・洪両氏のチームによる朝鮮半島情勢分析は、今夜も冴えていました。
 金正恩委員長が心臓欠陥の手術のあと重篤に陥っているとのCNNのレポートから緊張が始まりました。現在、金正恩氏の状況は明確になっていませんが、たとえ金正恩氏が重篤な状況であろうとなかろうと、金王朝体制がまさに崩れようとしているのは間違いありません。
 金正恩は自分の子供(11歳くらいと推測される)の成長を見届け4代目の独裁者にするまで自分の命は持たないと自覚しているのです。だからこそ妹の与正氏を次の独裁者に仕立て上げ、その先に自分の子供の独裁政権を夢見ているのです。
 しかし世の中はそうはうまくいきません。北朝鮮の独裁体制がいつどのように崩れるのか。そのとき韓国・中国はどう動くのか。日本は何を念頭に動けばよいのか。非常に興味深い話になりました。
 金正恩はいったいどんな人間なのか。毎晩ワインを何本も飲み、食べ始めるととどまる所を知らない。つまり自分自身をコントロール出来ないのです。それがいま統治能力を失い、太ったブタのように倒れようとしています。そしてその次に起きることは、与正が「北朝鮮の江青」になることだというのが結論でした。

≪対談で語られた論点≫
 1.なぜ金正恩は太陽節を欠席したのか
 2.なぜ米中で反対の情報が飛び交うのか
 3.トランプは金正恩から親書をも受けたのか
 4.なぜ米国はCNNにリークをしたのか
 5.金正恩は異常な程ゼイゼイと息を切らす
 6.金正恩存命中に子供に実権を渡すのは不可能
 7.金正恩が妹、与正を後継にする理由
 8.権力を持った金与正は金正恩と対立しないか
 9.金与正は4年で17人の政治局員を粛清した
10.女帝金与正は「北朝鮮の江青」になる
11.金正恩は武漢ウイルスに感染しているか

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西岡力

西岡力
「救う会」会長・モラロジー研究所教授

1956年東京都生まれ。1979年国際基督教大学卒、筑波大学大学院修士課程修了、韓国・延世大学校に留学。2000年 東京基督教大学教授、2016年 麗澤大学客員教授。現代コリア研究所の発行誌『現代コリア』の編集長。1998年「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)」の設立に関与し、現在「救う会」の会長を務める。国家基本問題研究所に評議員・企画委員。著書に『北朝鮮に取り込まれる韓国』(PHP研究所)、 『日韓「歴史問題」の真実』(PHP研究所)、 『韓国分裂―親北左派vs韓米日同盟派の戦い』(扶桑社)、 『北朝鮮の「核」「拉致」は解決できる』(PHP研究所)、『南・北朝鮮、同時崩壊か?』(東京財団)、『よくわかる慰安婦問題』(草思社)『金賢姫からの手紙』(草思社) など多数。

洪熒

洪熒
統一日報論説主幹

1948年生まれ。ソウル出身。陸軍士官学校卒業。歩兵将校として野戦部隊の小隊長などを経て国防部勤務。外務部へ転職後、駐日韓国大使館で参事官と公使を務める。退官後、早稲田大学客員研究員, 桜美林大学客員教授を経て、現在、統一日報論説主幹。訳書に『蜃気楼か?中国経済』など。

※ プロフィールは放送日2020.04.24時点の情報です

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