≪櫻井よしこの対談後記≫
　今夜は政局を論じました。2人の元政治部長、石橋文登さんと有元隆志さんです。
　石橋さんが冒頭、思いがけない予言をしました。来週、菅総理が一部ながら党と内閣の人事をするだろうというのです。石橋さんは菅総理はそのようにするべきだという表現で語りました。しかし、情報はかなり確かなものを得ている感触がありました。
　菅さんが断行すると思われる人事のポイントはズバリ二階外しです。二階さんの代わりに党内の対抗馬をそのポジションに当てて抱き込もうというものです。岸田文雄さんがすでに立候補を表明し、高市早苗さんも表明しています。そうした最後の最後の段階で、人事刷新が可能なのか、来週まで見てみましょう。
　お二人の政局談義はいつ聞いても非常に生々しく新しい情報に満ちています。

≪対談で語られた論点≫
　１．菅首相はなぜ党本部に出向き会談したか
　２．本当は菅首相が「人事一任」を取り付けた
　３．小此木氏は菅首相の“政治的同志”でない
　４．局面打開に「内閣改造」「党役員人事」
　５．菅首相支持を下げているのは二階幹事長
　６．内閣改造は来週にもやるべきだ
　７．若手反発は内紛を世間にさらすだけ
　８．幹事長は○○か○○で二階氏は○○○に
　９．官房長官は加藤勝信→○○○○
１０．本格的な内閣改造は総選挙後にする
１１．安倍前首相は高市早苗を押さない
１２．高市早苗は「孤高」で「不思議ちゃん」
１３．石破氏は菅が負ければ次の総裁選出馬
１４．石破氏支持に入れるのは野党支持者
１５．自民党単独で過半数ラインは取れるか
１６．公明沈黙、小池都知事音無しの理由

石橋文登
政治ジャーナリスト・千葉工業大学特別教授

1966年福岡県生まれ。90年、京都大学農学部を卒業後、産経新聞社に入社。奈良支局、京都総局、大阪社会部を経て2002年に政治部に異動。政治部次長を経て、編集局次長兼政治部長などを歴任。2019年4月、同社を退社。6月から千葉工業大学審議役、2020年7月から特別教授。著書に「安倍『一強』の秘密」（飛鳥新社）、「国会議員に読ませたい敗戦秘話」（産経新聞出版、共著）、「『脱原発』が地方を滅ぼす」（産経新聞出版、共著）など多数。

有元隆志
産経新聞月刊「正論」発行人兼調査室長

1965年神奈川県生まれ。学習院大学法学部卒業、1989年産経新聞社入社。ワシントン特派員、政治部次長、編集局副編集長、政治部長を歴任。現在、フジサンケイグループの理論的支柱である月刊誌『正論』の発行人兼調査室長を務める。主な著書に「歴史戦」「日本共産党研究」（産経新聞出版、共著）など。

※ プロフィールは放送日2021.08.27時点の情報です