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Vol.485 一般公開

北京五輪の聖火は灯ったが「人権」消えた

開会式の主役は「スポーツ」ではなく「習近平」

2022.02.04 64分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 いくつかの国々がジェノサイドと呼ぶ北京五輪が開幕しました。
 選手には何の責任もありませんが、ベルリンオリンピックを利用したヒトラーを考えれば手放しで喜ぶわけにはいきません。今夜は作家の門田隆将さん、産経新聞台北支局長の矢板明夫さんをお招きして、北京オリンピックを論じました。
 矢板さんは中国はおそらくこの秋、台湾政策を変えてくるだろうと予測しました。今までは台湾が独立を言えば、軍事力で阻止するという構えでしたが、これからはいかなる企業も組織も個人も、台湾統合を支持しなければ罰するという内容に変わるのではないかというのです。恐ろしい話です。
 門田さんの報告は、日本でいかに中国の浸透力が隅々にまで行き渡っているかということでした。
 どうぞ私たちと情報を共有していただければと思います。

≪対談で語られた論点≫
 1.石原慎太郎さんを偲ぶ
 2.雪なし台湾では冬季五輪は興味が薄い
 3.石原慎太郎さんは「台湾の友」
 4.中国国恥地図を目指し中華民族の復興を果たす
 5.「100年の恥辱」で最も憎むのは日本
 6.プーチンも習近平も力による現状変更を目指す
 7.台南市の国名「台湾共和国」変更は中国の陰謀か
 8.反国家分裂法は独立分子を武力で抑える
 9.習近平は秋の党大会で新台湾政策を打ち出す
10.国家統一法できれば統一に協力しなければ独立派
11.これが台湾侵攻の4段階軍事作戦だ!
12.岸田政権の二股外交では台湾は守れない
13.五輪後の習近平訪日を日本が受け入れるか
14.参院選を勝利できれば岸田、林祝賀訪中が実現か

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門田 隆将

門田 隆将
作家・ジャーナリスト

1958年高知県安芸市生まれ。中央大学法学部政治学科卒業後、新潮社に入社。『週刊新潮』編集部に配属、記者、デスク、次長、副部長を経て、2008年4月に独立。週刊新潮時代は、特集班デスクとして18年間にわたって様々な分野で800本近い特集記事を執筆。著書に『裁判官が日本を滅ぼす』(新潮社)、『なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日』(新潮社)、『太平洋戦争 最後の証言』シリーズ(小学館)、生前の吉田昌郎所長に単独、長時間インタビューして書き上げた『死の淵を見た男—吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』(PHP研究所)、『日本、遥かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」』(PHP研究所)など多数。『この命、義に捧ぐ—台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社)で第19回山本七平賞受賞。最新刊は『オウム死刑囚 魂の遍歴 ~井上嘉浩すべての罪はわが身にあり~』。

矢板明夫

矢板明夫
産経新聞台北支局長

1972年中国天津市生まれ。15歳のときに残留孤児2世として日本に移り住む。1997年慶応義塾大学文学部卒業。同年松下政経塾に入塾(第18期)。研究テーマはアジア外交。その後、中国社会科学院日本研究所特別研究員、南開大学非常勤講師などを経て、2002年中国社会科学院大学院博士課程修了後、産経新聞入社。さいたま総局などを経て、2007年から産経新聞中国総局(北京)特派員、2017年から外信部次長、2020年から現職。著書に『習近平の悲劇』(産経新聞出版)、『習近平 なぜ暴走するのか』(文春文庫)、『私たちは中国が世界で一番幸せな国だと思っていた』(石平氏との共著、ビジネス社)などがある。

※ プロフィールは放送日2022.02.04時点の情報です

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