≪櫻井よしこの対談後記≫
　ハマスがイスラエルを攻撃し、イスラエルが反撃しました。そしてイスラエル陸軍のガザ攻勢が迫っています。
　この戦いについて日本のメディアが間違っていることがあります。パレスチナ人とハマスを同一視していることです。
　ハマスはパレスチナ人の代表ではありません。単なるテロリストです。このテロリスト勢力を殲滅しようとイスラエルが激しい攻撃を仕掛けているわけです。
　地上戦となれば罪のない市民が殺されていきます。その映像をハマスは大いに利用して反イスラエルの運動につなげていくでしょう。
　ハマスが行った赤ちゃんや女性達への残虐行為は映像としては出てきません。反対にイスラエル軍による地上戦での犠牲者の映像はたくさん出てくることでしょう。
　このような情報戦に負けないこと、テロリズムに負けないことが本当に大事なことなのです。

≪対談で語られた論点≫
【イスラエルとハマス】
　１．ハマスの残虐行為にイスラエルが地上作戦開始か
　２．ハマスはイランに操られたテロ集団でパレスチナにあらず
　３．要注意はハマスから出してくるガザ地区戦闘映像
　４．ハマスの狙いはメディアに悲惨映像を放送させる
【怯える習近平】
　５．国慶節で演説する習近平映像は表情に正気なし
　６．経済混乱は「裸足の子」胡春華を切り捨てたツケ
　７．謎の原潜事故と福島処理水過剰反応の関係
　８．動画「日本は核ミサイル７発で消滅させられる」
　９．人民解放軍「大粛清」の裏の裏
１０．中国軍が日本EEZに撃ったロケット弾は誤発射？
１１．台湾侵攻で“１人っ子部隊”は米軍に勝てない
１２．就職先のなくなった若者は「軍」を目指す
１３．中国各地に「人民武装部」で国民皆兵の動き

門田隆将
作家・ジャーナリスト

1958 年高知県生まれ。 中央大学法学部卒業後、新潮社に入社。 週刊新潮編集部に配属され、記者、デスク、次長、副部長を経て、2008 年４月独立。 「毅然と生きた日本人」をテーマに幅広い分野で作品を執筆。 『この命、義に捧ぐ　台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』で、山本七平賞受賞。主な著書に『なぜ君は絶望と闘えたのか　本村洋の3300日』、『死の淵を見た男　吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』、『汝、ふたつの故国に殉ず　台湾で英雄となったある日本人の物語』、『奇跡の歌　戦争と望郷とペギー葉山』（小学館）、『オウム死刑囚 魂の遍歴　井上嘉浩　すべての罪はわが身にあり』、『日中友好侵略史』など多数。

石平
評論家

1962年、四川省生まれ。北京大学哲学部を卒業後、四川大学哲学部講師を経て、88年に来日。95年、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。2007年、日本に帰化。2002年に『なぜ中国人は日本人を憎むのか』(PHP研究所)を発表し、中国の反日感情の高まりを警告、以後、中国や日中関係の問題について、講演・執筆活動・テレビ出演などで精力的に展開している。第23回山本七平賞受賞。著書多数。

※ プロフィールは放送日2023.10.13時点の情報です