≪櫻井よしこの対談後記≫
　自民党総裁選挙は劇的に終わりました。高市さんが党員票でおよそ誰も予想しなかった１位を占めました。議員票とあわせてトップに立ちました。
　それが決選投票で逆転されました。なぜそうなったのか、解消したはずの派閥が実態として残っていて、政策ではなく人間の好悪感情で票が移ったのです。
　そして安倍さんとは悉く正反対の政策を掲げる石破茂氏が新総裁、新首相となりました。石破路線では日本は確実に貧乏になります。日本らしい国柄の根本もなくなります。自民党の衰亡は顕著になるでしょう。
　またこれから私たちの新しい戦いが始まります。

≪対談で語られた論点≫
【第一部】石破政権で日本は大丈夫か
　１．石破氏逆転勝利の瞬間をどう見たか？
　２．安倍氏に重用された岸田氏、菅氏がなぜ高市氏を嫌う
　３．長老の判断基準はどっちがより嫌いか
　４．高市党員１０９票獲得の素晴らしさ
　５．決選投票で石破氏は小さい県票をたくさん取った
　６．石破逆転が起きたからくり
　７．高市氏が最後の演説は良いか、悪いか
　８．岸田首相“派閥”が石破氏側に回った理由
　９．麻生氏が最初から高市支持を鮮明にした理由
１０．小泉氏の党員票はなぜ少なかったか
１１．党内嫌われ者？石破氏が取った「融通無碍」路線
１２．石破氏と小池都知事の共通性
１３．石破氏と野田氏で大連立の可能性はあるか
１４．石破政権の財務省ベッタリで円高、株価暴落の恐れ
１５．刷新感なき石破政権はどのくらい持つか
１６．派閥解消ではなくミニ派閥ができてきた
１７．コバホークはこれから何をすべきか
１８．派閥は究極の世襲、血族主義なのか

【第二部】自民党をどうする、日本はどうする
　１．高市、小林連携で自民保守票を掘り起こせ
　２．国会議員はメディアに戦う覚悟がない
　３．二階、麻生、菅、岸田氏、長老たちの今後
　４．石破氏は高市氏の処遇ポストをどうする？

石橋文登
政治ジャーナリスト・千葉工業大学特別教授

1966年福岡県生まれ。90年、京都大学農学部を卒業後、産経新聞社に入社。奈良支局、京都総局、大阪社会部を経て2002年に政治部に異動。政治部次長を経て、編集局次長兼政治部長などを歴任。2019年4月、同社を退社。6月から千葉工業大学審議役、2020年7月から特別教授。著書に「安倍『一強』の秘密」（飛鳥新社）、「国会議員に読ませたい敗戦秘話」（産経新聞出版、共著）、「『脱原発』が地方を滅ぼす」（産経新聞出版、共著）など多数。

有元隆志
産経新聞特別記者

1965年神奈川県生まれ。学習院大学法学部卒業、1989年産経新聞社入社。ワシントン特派員、政治部次長、編集局副編集長、政治部長、フジサンケイグループの理論的支柱である月刊誌『正論』の発行人兼調査室長を歴任。主な著書に「歴史戦」「日本共産党研究」（産経新聞出版、共著）など。

平井文夫
元フジテレビ報道局上席解説委員

フリージャーナリスト兼政治評論家。フジテレビ客員解説委員。夕刊フジ「ニュース裏表」、月刊正論「平井文夫の聞かねばならぬ」を連載中。

※ プロフィールは放送日2024.09.27時点の情報です