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Vol.123 一般公開

農協改革は合意したが、農業改革はこれからが勝負だ!
TPP交渉合意を見据えて農業の「競争力強化」に全力で取り組むべきだ

2015.02.27 58分

 安倍政権は、先月農協改革でJA全中と大筋合意しました。60年ぶりの農政大改革ですが、目標である「強い農業」が実現出来るのでしょうか?また、政府は、TPP交渉で早期に大筋合意を目指したいという中で、国内の農業の「競争力強化」は待ったなしの状況です。
 対談では冒頭、櫻井キャスターが「安倍内閣は岩盤規制を打ち破った、農協も彼らが守りたい権益は死に物狂いで守ったのが今の実態、総合評価はどうか」と尋ねると、山下氏は「大きな一歩だが、終わりでなくて次の改革が必要だ」と答えました。合意が近いと言われるTPP交渉ですが、櫻井キャスターは「合意は3月とも5月とも言われているが、日本がすごく譲歩を迫られていると言う人もいるがどうか」と米農務省の会議に出席して帰国したばかりの山下氏に問うと、山下氏は最新情報を牛肉、豚肉、コメに分けて、現在の交渉状況を具体的に説明しました。

≪動画インデックス≫
 1.農業改革で何が変わったのか?
 2.農協はなぜ農業の発展を阻害したのか?
 3.農林中金の融資70%はウオール街への投資に使われている
 4.なぜ県中央会には手を付けなかったのか?
 5.農協改革は貴重な1歩だったが、問題も残った
 6.地域農協にとって大事なのは、准組合員の人数
 7.農協改革後、地域農業は力を発揮できるのか?
 8.米国のTPPをめぐる最新状況
 9.TPP交渉合意に向けて日本は厳しい譲歩を迫られたか?
   ・牛肉交渉
   ・豚肉交渉
   ・コメ交渉
10.強い農業を実現するために日本は何がすればよいのか?

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山下 一仁

山下 一仁
キヤノングローバル戦略研究所 研究主幹

1955年岡山県生まれ。77年東京大学法学部卒業後、農水省入省。82年ミシガン大学にて応用経済学修士。2005年東京大学農学博士、農林水産省ガット室長、欧州連合日本政府代表部参事官、農林水産省地域振興課長、食糧庁総務課長等などを歴任し、08年農林水産省退職。現在、(独)経済産業研究所上席研究員、日本大学大学院グローバル・ビジネス研究科講師、キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。剣道4段。著書に『TPPおばけ騒動と黒幕~開国の恐怖を煽った農協の遠謀~』『農協の陰謀-「TPP反対」に隠された巨大組織の思惑』『環境と貿易』『農業ビッグバンの経済学』『日本の農業を破壊したのは誰か』など多数。

※ プロフィールは放送日2015.02.27時点の情報です

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