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Vol.140 一般公開

憲法学会を支配した東大護憲派の実態

2度も転向した宮沢俊義の思想動向を探る

2015.06.26 61分

 安保法制国会審議は、衆院憲法審議会で自民党が推薦した憲法学者が、集団的自衛権は違憲だとまるでオウンゴールのような発言をしたことで、思わぬ憲法論議に引きずり込まれています。「報道ステーション」が安保法制は違憲かどうかを問うアンケートを実施し、多くの憲法学者が違憲だと答えたことで憲法学会に思わぬ注目が集まりました。
 この対談は (1)集団自衛権の行使は憲法違反ではないという法的論拠の解説 (2)戦後のGHQが行った公職追放までさかのぼり、なぜ我が国の憲法学会が安保、軍事では世界各国と異なった判断を下すようになったかを検証します。
 対談のゲストは、周囲に媚びない筋金入りの憲法学者、日大法学部教授の百地章先生です。対談は百地先生が「説明モニター」画面に沿って解説し、櫻井キャスタ―がさらに解り易く解説を加えます。安保法制論議はこの動画だけで理解ができるように制作しておりますので是非ご覧ください。

≪動画インデックス≫
 1.自民党推薦ながら集団的自衛権を違憲とした長谷部恭男教授の論拠はなにか
 2.長谷部教授の違憲論を百地教授が批判する
 3.集団的自衛権の限定的行使が合憲である論拠を解り易く解説します
 4.集団的自衛権は、国連憲章51条で加盟国に認められた「固有の権利」
 5.憲法に書いていなくとも固有の権利として当然に集団的自衛権を持っている
 6.法制懇は全面的に集団自衛権を認めたが安倍政権は限定的使用とした
 7.学者の解釈は「私的解釈」にすぎず、最高裁判決は「有権解釈」
 8.NHKまでがアンケート!自衛隊が合憲か違憲かの結果は興味津々!
 9.砂川事件最高裁判決の「自衛権」は集団的と個別的が一体となっている
10.旧安保条約の自衛権は「集団的+個別的」をしっかり明記している
11.“改憲”と主張すれば危険視される憲法学会に「学問の自由」はあるのか?
12.東大法学部の“護憲派”グループが戦後の憲法学会を事実上支配している
13.戦前に“転向”、戦後にも“転向”した宮沢俊義の思想動向を探る
14.宮沢俊義→芦部信喜→高橋和之→長谷部恭男の系譜
15.公職追放で憲法学会も中核だった保守系が追放され、左翼系の学者が入ってきた
16.東大教授会は大学院に防大の卒業生は拒否し、中国の留学生を入れている

≪訂正≫
 動画で使用した「旧安保条約の英文」のパターン(20分13秒)は「新安保条約の英文」でした。
 新旧安保条約の内容は全く同じですが、その表現は微妙に異なります。お詫びし訂正いたします。

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百地 章

百地 章
日本大学法学部教授

1946年静岡県生まれ。京都大学大学院法学研究科修士課程修了。愛媛大学法文学部教授を経て、1994年から日本大学法学部教授。国士舘大学大学院客員教授。法学博士。現在、比較憲法学会理事長、憲法学会理事、『産経新聞』「正論」執筆メンバー。著書に『憲法の常識 常識の憲法』、『憲法と日本の再生』、『靖国と憲法』、『憲法と政教分離』など多数。

※ プロフィールは放送日2015.06.26時点の情報です

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