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Vol.278 一般公開

沖縄の潮目は名護市長選勝利で変るか

安倍首相は文在寅大統領に「釘を刺せた」か

2018.02.16 62分

 沖縄の普天間基地からの移設作業が続く辺野古新基地を抱える名護市長選で、安倍政権が全面支援した渡具知武豊氏が、共産党などが推す稲嶺進氏を破りました。選挙の勝因は、前回選挙で自主投票だった公明党が全面的に参入したことだと分析されています。しかし公明党は自民党と同じ基地政策を掲げているわけではありません。櫻井キャスターは「(選挙に勝つために)保守が基地は県外、国外と言わざる得ない政治風土が沖縄にあるならば、選挙に勝っても県民は賢くなったわけではない」と指摘しました。政治活動家の我那覇真子さんは「名護市長選の勝利で公明党への依存度が増した、3月の石垣市長選、11月の県知事選に向けてどうするのか」「私たちは正論を言って戦って選挙に勝つために、沖縄で全県キャラバンを立ち上げた。偽善の選挙を止めることが我々のためになる、政治家を変えようと思えば、我々が変らなければならない」と決意を述べました。
 朝鮮半島の様々な問題を抱えた平昌オリンピックが開幕しました。安倍首相が周囲の反対を振り切って、一転、平昌に飛んだのは、日韓首脳会談で文在寅大統領に直接“釘を刺す”ためです。安倍首相に同行した産経新聞官邸キャップの田北真樹子さんは「安倍首相は、のらりくらりと逃げる文在寅大統領に国と国との間の約束で守らなのはおかしいと直接ガチッと言った」「北朝鮮から融和攻勢を受けている文在寅大統領を日米で“羽交い締め”にして、お前、向こうに行くなよと、分っているな、と釘を刺せたというのが、やっぱり大きい。現場でしか出来ない話です」と内幕を語りました。

≪対談で語られた論点≫
 一.我那覇真子の沖縄観察
 1.共産党支持の稲嶺陣営が非常識な選挙
 2.名護市は稲嶺市政が何もしない稲嶺不況
 3.名護だけでなく北部全体で選挙をやった
 4.石垣市長選は保守分裂で利権がらみ
 5.沖縄県民に国全体を考える視点があるか
 6.我那覇真子「正論言って戦って勝つ」
 7.沖縄2紙が産経新聞誤報問題を利用する
 二.田北真樹子の安倍首相平昌同行報告
 1.安倍首相は文大統領にしっかり釘を刺した
 2.安倍とペンスそろって晩さん会に遅刻した
 3.ペンス副大統領の北朝鮮と対話発言の真意
 4.日米が平昌で文大統領を“羽交い絞め”
 5.金与正らの訪韓費用3億円は韓国が払った
 6.文在寅が憲法改正で自由民主主義の「自由」を削る意味

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田北真樹子

田北真樹子
産経新聞官邸キャップ

1970年大分県生まれ。米国シアトル大学コミュニケーション学部でジャーナリズムを専攻し、96年産経新聞入社。整理部記者、前橋支局、外信部を経て、2000年から政治部。森喜朗首相の総理番を振り出しに、首相官邸、自民党、外務省を担当、09年にニューデリー支局長に就任。13年以降は、「歴史戦」取材班などで慰安婦問題などを取材してきた。15年に政治部に戻り、現在は首相官邸のキャップとして日本外交などをメーンに取材している。

我那覇真子

我那覇真子
政治活動家

1989年沖縄県名護市生まれ。2005年高校交換留学で米国オハイオ州・カリフォルニア州へ。12年早稲田大学人間科学部卒業。15年国連人権理事会で翁長沖縄知事に反論するスピーチを行った。現在、「琉球新報、沖縄タイムスを正す県民・国民の会」代表運営委員。日本文化チャンネル桜沖縄支局キャスター。著書に『日本を守る沖縄の戦い 日本のジャンヌダルクかく語りき』など。

※ プロフィールは放送日2018.02.16時点の情報です

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