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Vol.301 一般公開

自衛隊募集に自治体6割が協力しない

トランプ外交で敵味方が逆転、同盟が消える

2018.07.27 64分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 トランプ大統領の万人の予想を超える迷走によって、世界情勢が根幹から変わろうとしています。
 田久保忠衛氏はニクソン研究で知られる戦略研究家です。ソ連と中国の関係を断ち切ってアメリカの側に中国を招き入れるという力業を断行したニクソン外交を間近で観察してきた田久保氏は、いま戦後体制そのものが音を立てて変わりつつあると断じます。ヨーロッパ共同体を“敵”と呼び、ロシアは“敵ではなく競争相手だ”というトランプ大統領によって敵と味方が逆転しつつあるのです。
 一方、小野寺五典防衛大臣は政府閣僚の1人として日米関係を必死で守り続け、それによって日本の安全を担保しようとしている最中です。お二人はよって立つ立場が異なります。従って言える事、言えないことも異なってきます。そうした分を差し置いても、なお、お二人の議論は興味深かったと思います。
 酷いのはこのところの自然災害でも被害者救出に全力を尽くしている自衛隊員募集に、日本の地方自治体の6割強が全く協力をしていないということでした。いま国を守る力としてなによりも軍事力が必要なわけですが、足下の日本国では軍事力である自衛隊を災害救助にお願いし、しかもその自衛隊員募集に全く手を貸さないというわが国の在り方があきらかになりました。幾重にも日本の現状に疑問を抱かせる内容の1時間でした。

≪対談で語られた論点≫
 1.トランプ「露は競争相手でNATOは敵」
 2.トランプ氏は経済も安保も同じ枠で考える
 3.NATOの多目的化とロシアの脅威
 4.トランプは露独LNGパイプラインに激怒
 5.3SI機構は露独に対する米国の牽制球
 6.非核化も拉致も前に進んでいると思えない
 7.過信したトランプの「1対1」会談は危険
 8.国防費対GNP比は独より日本が低い
 9.専守防衛では確固たる日米同盟が必要
10.属人的でなく「仕組み」としての日米関係
11.自衛隊員の募集に自治体6割が協力しない
12.専守防衛から国際情勢に沿った自主防衛へ

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田久保忠衛
外交評論家,国家基本問題研究所副理事長

1933年千葉県生まれ。早稲田大学法学部卒、時事通信社外信部長、編集局次長を経て、杏林大学社会科学部教授。アメリカ外交、国際関係論が専門、1996年第12回正論大賞受賞。現在、公益財団法人「国家基本問題研究所」副理事長、杏林大学名誉教授。著書に『ニクソンと対中国外交』、『激動する国際情勢と日本』、『新しい日米同盟―親米ナショナリズムへの戦略』、『早わかり・日本の領土問題-諸外国と何をモメているのか』など多数。

小野寺五典
防衛大臣

1960年宮城県生まれ。東京水産大学卒、松下政経塾、東京大学大学院法学政治学研究科修了。1997年衆議院宮城6区補欠選挙で初当選。2000年米国ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究所客員研究員。2007年外務副大臣(第1次安倍改造内閣)、2012年防衛大臣(第2次安倍内閣)を歴任。2017年再び防衛大臣(第3次安倍第3次改造内閣) に就任。

※ プロフィールは放送日2018.07.27時点の情報です

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