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習近平演説で「歴史戦」が影を潜めた

安倍首相は李克強パイプで習近平を牽制した

2018.10.26 62分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 歴史的な日中首脳会談の成果はどうだったのでしょうか。首相に極めて近い政治記者、石橋文登さんと、日本で恐らく中国を一番理解している記者、矢板明夫さんのお二人をゲストに迎え、論じました。矢板さんは首脳会談の日の外報部責任者で、あいにく生出演はできませんでしたので、前日に収録いたしました。それでも日中関係の本質を鋭く分析してくださっています。石橋さんは政治部長らしく、時には鋭く、しかし極めて適格に分析してくれました。
 安倍首相はこの何十年間で初めて中国の圧力に屈することなく日中首脳会談を行った首相です。中国とアメリカが新冷戦に入った今、日本にはアメリカと協調し中国を上手く牽制する道しかありません。そのような意味で、安倍首相はよく対処したと思います。
 石橋さんと私は、個別の案件で、現在の日本の対中外交を批判しましたが、基本的に安倍外交の効果は評価しています。なお、対談では出てきませんでしたが、対談後、分かったことがあります。安倍総理が8人の日本人捕虜について、きちんと習近平主席に問題提起をしていたことです。

≪対談で語られた論点≫
 1.安倍首相は対中姿勢を変えていない
 2.習近平主席に言わねばならぬ三つのこと
 3.習近平冒頭演説で「歴史戦」が影を潜めた
 4.李克強との太いパイプで習近平を牽制した
 5.出発前夜に安倍氏と石橋部長は何を話した
 6.「一帯一路」と「拉致」とのディ―ル
 7.「一帯一路」を共同でやっていいのか
 8.3兆円規模通貨スワップはさらに問題だ
 9.財界などの思惑が媚中外交にならないか
10.習近平の超誇大主義を文書化しない
11.日本は新冷戦下での対中外交に注意せよ

石橋文登
産経新聞政治部長

矢板明夫
産経新聞外信部次長

日本人残留孤児2世として、1972年、中国天津市生まれ。15歳のときに日本に引き揚げ。千葉県出身。1997年、慶応大学文学部を卒業。同年、松下政経塾に入塾(第18期生)、アジア外交が研究テーマ。その後、中国社会科学院日本研究所特別研究員、南開大学非常勤講師を経験。2002年、中国社会科学院大学院博士課程終了後、産経新聞社に入社。さいたま総局などを経て2007年に中国総局(北京)特派員。2016年秋に本社外信部編集委員、2017年4月から現職。著書は「習近平の悲劇」(産経新聞出版)「習近平 なぜ暴走するのか」(文春文庫)など多数。

※ プロフィールは放送日2018.10.26時点の情報です

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