≪櫻井よしこの対談後記≫
今夜のゲストは現職の大臣お二方です。経済再生担当大臣、新型コロナ対策担当大臣の西村康稔さん、文部科学大臣の萩生田光一さんが、武漢ウイルス襲来という国難の中で日本が何を成したか、何をするべきかを論じてくれました。
安倍政権の緊急経済対策を良く見れば、他国と較べ遜色はありません。たとえば日本を支える中小零細企業への応援として中間納税を免除し社会保険料の徴収も1年間伸ばしました。これだけで26兆円規模になるそうです。
メディアでは一世帯30万円を配ることについての議論が沸騰しています。そうした世帯毎の援助も勿論必要ですが、先述した中間納税の延期や社会保険料の天引き中止のような制度の変更も大変に重要です。こうしたこともきちんと報道しないメディアが、わが国政府はなにもしていないような間違ったメッセージを作り上げています。
萩生田大臣は学校が休校の間、子供達の学習をどのように充実させるのかについてどの子も落ちこぼれにはしないという施策をしてくれました。西村大臣は国民の協力を得ることがどんなに大事か数字を挙げて説明してくれました。
コロナウイルスの問題は戦後日本の国柄を直撃しています。このままの日本でよいのか。良いはずがないという議論を盛り上げていきたいと考えたものです。
≪対談で語られた論点≫
1.手洗い、うがい文化がインフルを抑えた
2.目を見張るクラスター追跡班の優秀さ
3.なぜ政府と都の交渉に時間がかかったのか
4.国は知事に権限を白紙委任する訳ではない
5.朝日新聞SHOPでは布マスク2枚3,300円!
6.緊急事態宣言 “名古屋とばし”の理由
7.「緊急小口資金」を正しく理解しよう
8.中間納税、社会保険料引落し免除は効果的
9.「休業補償」は他の国に存在しない
10.「雇用調整助成金」を理解し使うべきだ
11.なぜ日本はオンライン授業ができないのか
12.「Eテレ」を今こそ国民のために使おう
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西村康稔
経済再生担当大臣
1962年兵庫県明石市生まれ、東京大学法学部卒業。通産省入省後、アメリカ・メリーランド大学院で国際政治学を学び卒業。1999年通産省調査官を退官後、2003年衆議院議員総選挙で初当選。08年外務大臣政務官。同年47歳で自民党総裁選に立候補。以後、党改革実行本部副本部長、党政調副会長、内閣府副大臣。17年に内閣官房副長官、2019年に経済再生担当大臣、内閣府特命担当大臣、2020年3月に新型コロナ対策担当大臣を兼務。著書に『新(ネオ)・ハイブリッド国家 日本への活路―3つの空洞化を越えて』、『生き残る企業・都市』、『リスクを取る人・取らない人』、『国家の生命線』(共著)など多数。大学時代はボクシング部に打ち込んでいた。
萩生田光一
文部科学大臣
1963年東京都生まれ。明治大学卒業。大学在学中より政治の世界に入り、27歳で八王子市議会議員に当選、37歳で東京都議会議員に当選した。40歳で衆議院議員初当選、自民党青年局長や文部科学大臣政務官、官邸と自民党をつなぐパイプ役である自民党筆頭副幹事長兼党総裁特別補佐、内閣官房副長官、自民党幹事長代行を歴任。現在は文部科学大臣。
※ プロフィールは放送日2020.04.10時点の情報です