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Vol.456 会員限定

太陽光パネル推進一本槍が国土を壊す

熱海土石流とメガソーラー開発の因果関係

2021.07.16 63分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 今夜のお客様は民主党から自民党の会派に入った細野豪志さんと理学博士で札幌医大名誉教授の高田純さんのお二方です。お二人とも言論テレビご出演は初めてでした。3人で語り合ったのは7月3日に熱海で発生した土石流とその原因についてです。
 私たち全員が熱海の土石流がメガソーラーパネルの設置と無関係だとは思えないという点で一致しました。しかし静岡県も国も土石流とソーラーパネルの因果関係は認めていません。太陽光発電が土石流の原因だと認めたくないという政治的力学が働いているのはたしかです。
 政府はエネルギー基本計画を作成中です。小泉進次郞環境大臣の強い意向で、わが国の電力基盤を太陽光発電に置くという流れがあります。再生可能エネルギーの活用には必ずそれを補助する電力が必要です。世界はCO2を減らしていますので、再生可能エネルギーを補う電源は原子力発電にならざるを得ません。高田さんに言わせれば、原子力が主で再生可能エネルギーは補助ということになります。
 この点は細野さんも同意見でした。にもかかわらず、小泉進次郞氏は太陽光発電一本槍でいくというのです。無謀というより無責任です。1億2600万人の国民の生活はどうなるのでしょうか。産業も日々の暮らしも、科学技術の発展も、安定した充分な電力供給なしには成り立ちません。小泉進次郞さんにはそのことが見えないのでしょうか。そのことが理解出来ないとしたら彼は愚か者にほかなりません。

≪対談で語られた論点≫
 1.盛り土崩落とメガソーラー開発の因果関係
 2.静岡県はなぜソーラー因果説を避けるか
 3.林野庁も県任せにせず原因調査するべきだ
 4.メガソーラーと保安林指定地が重複?
 5.函南町で熱海100倍のメガソーラー開発計画
 6.函南町は設置プロジェクトに不同意
 7.太陽光発電では新しい規則は遡及しない
 8.民主党政権が太陽光開発を“野放し”にした
 9.山間開発は太陽光電気の高額買取りで可能 
10.小泉大臣の太陽光パネル1本槍が国土を壊す
11.太陽光発電は「主力電源」でなく「補助電源」
12.日本のソーラーパネルは国土面積では世界一
13.エネルギー政策は国家安保から考えるべき
14.原発の安全性が福島以後飛躍的に伸びた
15.メガソーラーの山間部での開発を規制すべき

細野豪志
自民党衆議院議員

1971年生まれ、滋賀県出身。京都大学法学部卒業。三和総合研究所研究員 (現三菱 UFJ リサーチ&コンサルティング)を経て、2000年の衆議院議員総選挙で初当選。民主党政権の11年に、内閣府特命担当大臣として初入閣すると、国務大臣、内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償支援機構)など、東日本大震災に伴う要職を担った。12年に民主党幹事長に就任。19年に「自由民主党・無所属の会」所属。

高田純
理学博士・札幌医科大学名誉教授

1954年東京都生まれ。弘前大学理学部物理学科卒。広島大学大学院理学研究科(核実験)博士課程前期修了、同課程後期中退。1990年に広島大学において酸化物高温超伝導体に関する研究で理学博士を取得。シカゴ大学ジェームス・フランク研究所、京都大学化学研究所・同イオン工学研究所・京都大学原子炉実験所、広島大学原爆放射線医科学研究所などを経て、2004年より札幌医科大学医療人育成センター教養教育研究部門教授、2020年から札幌医科大学名誉教授。専門は放射線防護学、核災害学、医学物理学。日本シルクロード科学倶楽部会長・理事長、放射線防護情報センター代表。著書に『東京に弾道ミサイル! 核災害で生き残れる人、生き残れない人』、『福島 嘘と真実―東日本放射線衛生調査からの報告』など多数。

※ プロフィールは放送日2021.07.16時点の情報です

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