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侵略2カ月、ロシア軍の実力は「強くない」

米欧は抑止のために核使用の意思を示せ!

2022.04.29 68分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 前統合幕僚長、河野克俊さんのお話は率直で抜群に興味深いものでした。河野さんはロシアのウクライナ侵略戦争がまさに世界を変えた、そして私たちは気がついた。ロシア軍はそれほど強くない、と語るのです。
 考えてみれば日本は日露戦争に勝ちました。昭和15年のノモンハンの戦いではわが軍が大敗したことになっていますが、最近公開されたロシア側の情報によると、ロシア側は大勝とはほど遠い、甚大な被害を受けていたそうです。彼らはアフガン戦争でも負けました。ドイツ戦では一応勝った事になっていますが、ソ連が勝ったわけではなく、ドイツが自滅したまでのことです。
 そしていま、プーチンのロシアはウクライナに敗北する可能性が出てきました。このようなことを軍事の専門家である河野さんは非常にわかりやすく説得力ある根拠を持って説明してくださいました。
 最後に日本は中国の核の脅威に屈しないためにも、もっと根本的に日本自身を強くしなければならないこと、米国との核の共有をしなければならないこと。この二つが必須だと語りました。どうぞ皆様も一緒に考えてください。

≪対談で語られた論点≫
 1.長テーブル会談の座り方がプーチンの外交
 2.訪問順番を間違えたグテレス国連外交に成果なし
 3.ロシアの核威嚇でNPT体制は崩壊した
 4.侵略2カ月で米国は「露軍が強くない」と気づいた
 5.ロシアの実力「兵力」90万人 NATOは511万人
 6.ロシアの実力「GDP」188兆円 韓199兆円 日592兆円
 7.ロシアの実力「国防費」7.3兆円 米88兆円
 8.通常戦力に劣る同盟の方が核の力に頼る
 9.「非対称戦」でロシアを消耗させウクライナが勝利
10.プーチン周辺に西側への情報提供者がいる
11.米欧は抑止のために核使用の意思を示せ!
12.国民の生命を守る時に「必要最小限」で守れない
13.歴史大転機に小手先「専守防衛」では乗り切れない
14.安倍政権で政治と自衛隊が近づいた
15.歴史大転機の正しい「政軍関係」を築け!
16.米中に挟まれた日本は西側の最前線国家になった
17.有事に米国の核の傘が開くか日本は確認すべきだ

河野克俊
前統合幕僚長

1954年(昭和29年)、北海道生まれ。昭和52年に防衛大学校機械工学科卒業後、海上自衛隊入隊。第三護衛隊群司令、佐世保地方総監部幕僚長、海上幕僚監部総務部長、海上幕僚監部防衛部長、掃海隊群司令、海将に昇任し護衛艦隊司令官、統合幕僚副長、自衛艦隊司令官、海上幕僚長を歴任。平成26年、第五代統合幕僚長に就任。平成31年4月退官。著書『統合幕僚長―我がリーダーの心得』

※ プロフィールは放送日2022.04.29時点の情報です

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