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Vol.502 会員限定

「小型戦術核」配備で日本は中国に勝つ

国防世論の高まりが「財務省の天井」を破る

2022.06.03 62分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 今夜のゲストは元防衛大臣小野寺五典さんと前統合幕僚長河野克俊さんでした。
 米国国防長官オースティン氏は4月に40カ国の国防大臣を集めた集会で言いました。「二度と侵略戦争を起こせないところまでロシアを弱体化させる」。今、その通りのことが起きています。
 米大統領バイデン氏はロシア本土を直接叩く長距離の武器を与えることはしないと言明しました。けれども、攻撃力の強い武器の供与は増やしていくそうです。
 ロシア追い込み戦略が続いています。戦争が長引くほど、ロシアの国力は失われていきます。すでにデフォルトしたという情報が出ています。
 怖いのは弱体化したロシアを中国が牛耳り、中国がより強い国になることです。中国の脅威に対抗するために日本が、核についても、もっと前向きに考えるべき時が来ています。河野さんは明確に日本の核共有について言明しました。
 第一列島線にアメリカの中距離ミサイルと核兵器を配備すれば、日中間の軍事均衡は直ちに日本有利に変わるというのです。
 その通りです。こんな話を、小野寺さんを交えてしました。

≪対談で語られた論点≫
 1.弱いロシアが中国に接近、強い中国が生まれる
 2.来年度予算で防衛費は「従来枠」の対象外になる
 3.「骨太の方針」に防衛費2%は5年後と明記
 4.飛ぶのに他の飛行機の部品で補う「共食い」
 5.戦略核は第三次世界大戦となり「使えない」核
 6.戦術核=「使える核」のシェアリングが「核共有」
 7.小型戦術核を日本に配備すれば日本は中国に勝てる
 8.「核の傘」を認めることはすでに核使用を想定
 9.米国から核使用を相談された時に日本はどう答えるか
10.ウクライナ侵略の陰で中国が南太平洋支配を狙う
11.中国は米艦隊が第1と第2列島線に入ればせん滅
12.南太平洋の中国軍事施設からグアムを挟み撃ち
13.中国は南太平洋島嶼国を「債務の罠」にはめる

小野寺五典
元防衛大臣

1960年宮城県生まれ。東京水産大学卒、松下政経塾、東京大学大学院法学政治学研究科修了。1997年衆議院宮城6区補欠選挙で初当選。2000年米国ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究所客員研究員。2007年外務副大臣(第1次安倍改造内閣)、2012年防衛大臣(第2次安倍内閣)を歴任。2017年再び防衛大臣(第3次安倍第3次改造内閣) に就任。

河野克俊
前統合幕僚長

1954年(昭和29年)、北海道生まれ。昭和52年に防衛大学校機械工学科卒業後、海上自衛隊入隊。第三護衛隊群司令、佐世保地方総監部幕僚長、海上幕僚監部総務部長、海上幕僚監部防衛部長、掃海隊群司令、海将に昇任し護衛艦隊司令官、統合幕僚副長、自衛艦隊司令官、海上幕僚長を歴任。平成26年、第五代統合幕僚長に就任。平成31年4月退官。著書『統合幕僚長―我がリーダーの心得』

※ プロフィールは放送日2022.06.03時点の情報です

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