- 2014.08.02
- 一般公開
国際社会への理解深めるため必要な比較文化史からの視点
『週刊ダイヤモンド』 2014年8月2日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1045「空気を読むな」「真珠湾攻撃は武士道にかなったものだった」「言うべきことは言わなければならない」ハッと胸に突き刺さる言葉で、平川祐弘(ひらかわ・すけひろ)氏は日本人の覚醒を促す。氏の著書『日本人に生まれて、まあよかった』(新潮新書)は、比較文化史の大家が平易な表現で物した日本人のための教養の書である。空気を読んで間違い続けて失敗した事例を、氏は、東京大学での教え子だった岡田克也氏らを取り上げて語っている。家永三郎氏が自身の書いた高校の日本史教科書が検定で修正を求められ、司法に訴えたとき、平川氏のクラスでそのことを取り上げた。当時1年生だった岡田氏は「朝日新聞」の社説のような意見を堂々と述べた。...