- 2014.11.20
- 一般公開
国際金融・経済、中国の野望を日米で超えよ
『週刊新潮』 2014年11月20日号日本ルネッサンス 第631回11月10日、11日に北京で行われたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議には、習近平国家主席の「中国の夢」実現への野望が色濃くにじんでいた。安倍晋三首相との首脳会談冒頭で習主席が見せた振舞いは、非礼ともいえる大人気なさだった。首相の語りかけに一言も答えることなく、笑顔もなかった。カメラの前での短い時間さえ持て余すかのような頑なな態度は、中国主導の世界秩序に入ろうとしない日本への感情的な拒否反応か、中華思想故の傲慢さか。中国はAPEC首脳会議で、早期のアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の構築を目指し、実現時期を2015年と明記するよう主張した。日米両国が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)を優先する考えから反対して、25年という期限は明記されなかったが、中国主導の金融・経済制度創設に向けた強固な意思があらわになった場面だった。...