- 2015.06.06
- 一般公開
財務省の教員削減は本質知らず 解決策は民間の力の活用にあり
『週刊ダイヤモンド』 2015年6月6日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1086 5月26日、安倍晋三首相の開催する教育再生実行会議と、下村博文文部科学大臣の諮問に応える中央教育審議会の意見交換会が行われた。私は中教審の委員の1人として出席したのだが、交換会では近未来社会に生ずる大きな変化に対応する教育の在り方に注目が集まった。 下村文科相が、3つの未来予測を示した。(1)今年小学1年生の児童が大学を卒業するとき、65%の児童がいま存在しない職業に就く、(2)今後10年ほどで47%の仕事が自動化される。この中には頭脳労働も含まれ人間の知的労働がコンピュータによって代替される、(3)2030年までに週15時間労働の時代が到来し、現在のように週40時間労働をすれば、失業者を生み出す結果となる。...