- 2017.06.15
- 一般公開
世界の安定剤、マティス長官の安全観
『週刊新潮』 2017年6月15日号日本ルネッサンス 第757回毎年シンガポールで開催される「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」は、世界の安全保障戦略で何が一番の問題になっているかを知り、大国の思惑がどのように交錯しているかを知る、極めて有意義な場である。今年は米国防長官、ジェームズ・マティス氏が演説を行った。 トランプ大統領が、ロシア問題で追及され、身内のジャレッド・クシュナー大統領上級顧問までもが疑惑を取り沙汰されている。そうした中、軍人として培った揺るぎない安全保障観を披露したマティス国防長官は、国際社会の安定装置として機能しているかのようだ。...