- 2017.07.08
- 一般公開
ユネスコ制度改革への日本の働きかけ 方法正しくても実を結ぶかは不透明だ
『週刊ダイヤモンド』 2017年7月8日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1189 「朝日新聞」が6月24日、「ユネスコ『世界の記憶』 『政治案件』一部除外へ」という記事を報じた。ユネスコ「世界遺産」の登録小委員会が、拓殖大学客員教授の藤岡信勝氏らが申請した「中国大陸における通州事件とチベット人虐殺」に関する資料は「政治的」だとの理由で申請から除外する旨を、通知してきたという。他方、日中韓の団体が申請した「慰安婦の証言」については、申請者に加わった「女たちの戦争と平和資料館」などに除外の通知は来ていないという。強い政治的意図が込められた「南京大虐殺の記録」を中国が申請し、日本の反対にもかかわらず、記憶遺産(現・世界の記憶)に登録されたのは2年前だった。...