- 2017.05.18
- 一般公開
離党後、真価が問われる長島氏
『週刊新潮』 2017年5月18日号日本ルネッサンス 第753回「言論テレビ」で衆議院議員の長島昭久氏が語った。これまで幾度か、離党の意向を示して揺れた氏が本当に民進党を離党した。決断は如何にしてなされたか。「蓮舫氏が代表選挙に出た昨年9月、私は共産党との関係を白紙に戻すことなどを要請しました。しかし、蓮舫氏は何もしませんでした」 ...
『週刊新潮』 2017年5月18日号日本ルネッサンス 第753回「言論テレビ」で衆議院議員の長島昭久氏が語った。これまで幾度か、離党の意向を示して揺れた氏が本当に民進党を離党した。決断は如何にしてなされたか。「蓮舫氏が代表選挙に出た昨年9月、私は共産党との関係を白紙に戻すことなどを要請しました。しかし、蓮舫氏は何もしませんでした」 ...
『週刊ダイヤモンド』 2017年5月13日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1181過日、偶然が重なって日本をお創りになった神々の世界に触れることができた。感動の重なりで心が充たされる経験だった。 4月19日、東京で「産経新聞」主催のコンサートがあり、初めて「海道東征(かいどうとうせい)」を聴いた。周囲の人たちに尋ねても海道東征のことを知っている人は多くはなかった。私とて詳しいわけでは、全くない。...
『週刊新潮』 2017年5月4・11日合併号日本ルネッサンス 第752回4月19日、池袋の東京芸術劇場で、関東では戦後初めて、「海道東征(かいどうとうせい)」が歌われた。大阪では「産経新聞」の主催でこれまでに2度、演奏されているが、残念乍ら私は聴く機会がなかった。 今回も主催は産経。東京公演だというので早速申し込んで驚いた。2000席分の切符が完売だそうだ。そんなに多くのファンがいるのか。私は張り切って、私より一世代若い女性たちにも声を掛けた。...
『週刊ダイヤモンド』 2017年4月29日・5月6日合併号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1180台湾総統の蔡英文氏の試練が続いている。2016年初めの総統選挙で台湾(本省)人の政党である民進党を率いて、外省人の政党、国民党に歴史的勝利をおさめた。16年5月に総統に就任以降、国民党政権の負の遺産を振り払おうと攻勢をかけてきた。 昨年12月2日には、その前の月に米大統領選挙で勝利したドナルド・トランプ氏と電話会談を実現させて国際社会の注目を浴びた。安倍晋三首相とも近い関係にある。台湾を中国の脅威から守るために、日米両国と緊密な関係を構築すべく、蔡氏は余念がない。...
『週刊新潮』 2017年4月27日号日本ルネッサンス 第751回4月6、7の両日、フロリダで開かれた米中首脳会談で、米中関係はどこまで進展したのか。そのことについてヒントになる事例が目についた。マイク・ペンス米副大統領のソウル訪問に合わせて、4月16日、ホワイトハウスが同行記者団に行ったブリーフィングである。 ホワイトハウス高官はアメリカが急いできた韓国への高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備及び運用開始の時期について、作業を急がないと語ったという。「まだいくつか必要な作業があり、韓国の新大統領が決まるまで流動的だ」「配備は次期大統領が決定すべきで、5月前半が適当だ」などと発言したと報じられた。...
『週刊ダイヤモンド』 2017年4月22日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1178ドナルド・トランプ米大統領はシリアの化学兵器使用にも手を打たないのか。そう考えて、先週、本欄で批判した。ところがその直後の4月7日(日本時間)、米国は断固たるシリア攻撃に踏み切った。 180度の方針転換。それを受けて異例のスピードで展開されたシリア攻撃は、短時間の準備であったにも拘わらず極めて周到になされており、米国の力を見せつけた。...
『週刊新潮』 2017年4月20日号日本ルネッサンス 第750回4月7日(日本時間)のアメリカ軍によるシリア攻撃は驚きだった。 シリアで化学兵器が使用されたとの第一報が入った4日(現地時間、以下同)、トランプ氏は声明で、「許せない」とし、シリアや後ろ盾のロシアではなく、オバマ前大統領の「弱腰」を非難した。声明には犠牲になったシリア国民への特別な同情の言葉は全くなかった。ところがそれから53時間後にトランプ氏は豹変し、シリア攻撃命令を下したのだ。「女性や子供、かわいい赤ちゃんたちまで殺害された」「その悲劇が私のアサド政権への考えを根本的に変えた」と、氏は怒った。...
『週刊ダイヤモンド』 2017年4月15日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1178北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、シリアでは猛毒サリンと見られる化学兵器が使用された。世界情勢の先行きに大きな不安要素が続出している。 諸国の蛮行を抑制するには、力のある国が力を背景に説得しなければならない。力のある国といえば、米国である。無論、中国もロシアも、その中に入る。だが中国は本気で北朝鮮の核・ミサイル開発を止めようとはしていない。ロシアはむしろシリアの蛮行を支持する姿勢である。...
『週刊新潮』 2017年4月13日号日本ルネッサンス 第748回「テロ等準備罪」について「朝日新聞」や「東京新聞」などが相変わらず全面否定の論陣を張っている。 テロ等準備罪を新設する組織犯罪処罰法の改正案は、日本が「国際組織犯罪防止条約」を批准するために必要な国内法である。...
『週刊ダイヤモンド』 2017年4月8日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1177 森友学園問題で首相夫人の安倍昭恵氏を国会に証人喚問すべきだと野党が主張すれば、片や自民党側は証人喚問は刑事罰に相当するかもしれない行為をした人物に対するもので、今回の事例は全く該当しない、加えて夫人は公人ではないと、反対する。 私は夫人の証人喚問は必要ではないが、夫人はやはり公人だと思う。...
『週刊新潮』 2017年4月6日号日本ルネッサンス 第748回ニュースはどこも森友学園一色だ。 私は6年前、同学園の幼稚園の父母を対象に家庭教育、食事、親子の対話、日本の歴史や戦後社会の変容などについて講演した。その学園の籠池泰典氏が証人喚問され、問題の核心が逆にぼやける中、3月27日の予算成立後も国会では他の重要課題を横において、森友学園問題に集中するそうだ。...
『週刊ダイヤモンド』 2017年4月1日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1176 「米国外交における最重要の二人の大人」。3月21日付の「ウォールストリート・ジャーナル」(WSJ)紙に、こう書かれたのは、国防長官のジェイムズ・マティス氏と国務長官のレックス・ティラーソン氏だ。 ドナルド・トランプ大統領のツイートは依然として矛盾だらけで、米国外交の展望が見えない。私がそう言うと、米国のヴァンダービルト大学教授のジェイムス・E.アワー氏が笑った。氏は米海軍で駆逐艦の指揮官を務め、名著『よみがえる日本海軍』を上梓した知日家である。...
『週刊新潮』 2017年3月30日号日本ルネッサンス 第746回国会の議論を聞いていると、日本の選良たちには周辺の危機が見えないのかと疑う。朝鮮半島は南北共に尋常ならざる状況にあり、アメリカは北朝鮮政策の根本的見直しを宣言した。切迫したこの危機への対応能力は日本にあるのか。 アメリカのドナルド・トランプ大統領のアジア政策はまだはっきり見えてこないが、国務長官のレックス・ティラーソン氏が語った北朝鮮政策は衝撃的だった。...
『週刊ダイヤモンド』 2017年3月25日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1175韓国は革命前夜だと言ったら、韓国人の洪熒(ホン・ヒョン)氏が「前夜ではありません。すでに内戦です」と反論した。 憲法裁判所が朴槿恵大統領弾劾訴追を承認して、罷免の決定を下したのが3月10日だった。保守派はこの判断を合憲だとは認めず、「国民抵抗権」の旗印の下に「国民抵抗本部」を設置し、街頭に出て弾劾を弾劾すると気勢を上げる。...
『週刊新潮』 2017年3月23日号日本ルネッサンス 第746回3月10日、韓国の憲法裁判所は裁判官8人の全員一致で朴槿恵大統領弾劾を決定した。大統領と怪し気な友人女性とのスキャンダルから発した問題のように見える政変の根は、深い。自由主義と共産主義の死闘が韓国で展開されているのであり、大統領弾劾は大韓民国終焉への第一歩が踏み出された瞬間にも見える。 形容しようもない朴大統領の悲劇、それが大統領を弾劾した韓国の未来と重なって見える。...
『週刊ダイヤモンド』 2017年3月18日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1174マレーシアの国際空港では金正男氏をVXガスで殺害、ミサイル発射では事実上、標的は在日米軍基地だと発表してみせる。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の一連の決定は、危機が新たな段階に入ったことを示している。 金正恩氏にまともな判断が下せない理由は、余りに多くの側近を粛清し、残っているのは主に組織指導部の幹部だけだからだと言われている。組織指導部は国内の動き、反金正恩の動きを監視する組織である。国際情勢が多少でもわかる人材は、2013年12月の張成沢氏処刑をはじめ、一掃された。玄永哲人民武力部長(国防長官)は15年4月に、崔英建副首相は同年5月に、金勇進副首相は16年7月に処刑された。内、金副首相は金正恩氏臨席の場での座る姿勢が悪い、それは最高指導者への尊敬や忠誠が足りないからで、死に値するとされた。...
『週刊新潮』 2017年3月16日号日本ルネッサンス 第745回世界の大国である米中が共に不安定だ。指導者の言動は、双方共に信頼しにくい。ドナルド・トランプ大統領と習近平国家主席がどのような世界戦略を考えているのか。どう動くのか。日本にとって最重要の外交問題である米中関係の展望は依然として明確ではない。 理由のひとつがトランプ大統領の発言の好い加減さであろう。台湾問題で「なぜ『一つの中国』政策に縛られるのか」と言ったかと思えば、習主席との電話会談で、「『一つの中国』政策を尊重する」と豹変する。「北大西洋条約機構(NATO)は時代遅れだ」と罵ったかと思えば、「ファシズムを退けた2つの世界戦争に勝ち抜き、共産主義を破った冷戦での絆がNATOの同盟だ」とほめちぎる。...
『週刊ダイヤモンド』 2017年3月11号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1173 2月28日夜、ドナルド・トランプ米大統領が、上下両院合同会議で施政方針演説を行った。「アメリカ人は世代を継ぎ一貫して、今日に至るまで真実、自由、正義の松明を掲げてきた。松明はいま我々の手にある。我々は松明で世界を照らす。ここに私は団結と力強さを発信する。それは私の心奥からのメッセージだ」。 このように演説を始めた大統領は、「君自身を信じろ」「君の未来を信じろ」「そして、もう一度、アメリカを信じろ」と、締め括った。...
『週刊新潮』 2017年3月9日号日本ルネッサンス 第744回聖徳太子は、その名を知らない日本人など、およそいないと言ってよいほどの日本国の偉人である。だが、文部科学省が2月14日に突然発表した新学習指導要領案によれば、その名が子供たちの教科書から消されることになりそうだ。 聖徳太子は新たに「厩戸王(うまやどのおう)」として教えられるというが、神道学者の高森明勅氏が「厩戸王」の事例をアマゾンで調べたところ皆無だったと書いている。皆が親しんできた名前を消して、殆ど誰も知らず、アマゾンでも一例も出てこない名前に変えるとは、一体どういうことか。名は体を表す。聖徳太子という英雄を日本民族の記憶から消し去ろうとする愚かなことを考えたのは誰か。...
『週刊ダイヤモンド』 2017年3月4日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1172朝鮮半島情勢は北も南も緊迫事態だ。北朝鮮は金正恩氏の指示による金正男氏殺害事件という国家犯罪を引き起こした。身内の異母兄を刺客を放って外国で殺害させた最大の要因は、正恩氏の恐怖心だと分析されている。 正恩氏を持て余す中国は、北朝鮮は開国すべきだという考えを持つ正男氏を支持していた。正男氏は、すでに処刑された叔父の張成沢氏とも通じていた。正男・張両氏を中国政府が支援し、北朝鮮亡命政府を樹立させ、正恩氏にとって代わらせるというシナリオに、正恩氏は脅えていたという。...
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ロシアを従え、グローバルサウスを懐柔し、アメリカの向こうを張って、日本への攻勢を強める独裁国家。狙いを定めたターゲットはありとあらゆる手段で籠絡、法の不備を突いて深く静かに侵略を進め、露見したら黒を白と言い張る謀略の実態と大きく揺らぐ中国共産党の足元を確かな取材で看破し、「不都合な真実」を剔抉する。
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「日本を取り戻す」と叫んだ人。古事記の神々や英雄、その想いを継いだ吉田松陰、橋本左内、横井小楠、井上毅、伊藤博文、山縣有朋をはじめとする無数の人々。日本史を背負い、日本を守ったリーダーたちと安倍総理の魂と意思を、渾身の筆で読み解く。
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核恫喝の最前線で9条、中立論、専守防衛、非核三原則に国家の命運を委ねる日本。侵略者を利する空論を白日の下にさらす。 【緊急出版】ウクライナ侵略、「戦後」が砕け散った「軍靴の音」はすでに隣国から聞こえている。力ずくの独裁国から日本を守るためには「内閣が一つ吹っ飛ぶ覚悟」の法整備が必要だ。言論テレビ人気シリーズ第7弾!