- 2016.07.21
- 一般公開
中国人慰安婦問題も日本発か
『週刊新潮』 2016年7月21日号日本ルネッサンス 第713回「少しずつですが、彼らの主張が解ってきました。結局、歴史問題は日本人が創り出しているのです」 東京基督教大学教授の西岡力氏は中韓両国が主導して5月末に国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)に、慰安婦関連資料約2700件の世界記憶遺産登録の申請を行ったことについて、こう語った。明星大学教授の高橋史朗氏も深く懸念する。...
『週刊新潮』 2016年7月21日号日本ルネッサンス 第713回「少しずつですが、彼らの主張が解ってきました。結局、歴史問題は日本人が創り出しているのです」 東京基督教大学教授の西岡力氏は中韓両国が主導して5月末に国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)に、慰安婦関連資料約2700件の世界記憶遺産登録の申請を行ったことについて、こう語った。明星大学教授の高橋史朗氏も深く懸念する。...
『週刊ダイヤモンド』 2016年7月16日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1141中国の要人に戴秉国(たい・へいこく)という人物がいる。胡錦濤前政権の外交トップを務めた実力者である。彼の前では外務大臣の王毅氏など、小僧っ子のような存在である。 米国をはじめとする世界が戴氏をどれほど重視していたかは、ヒラリー・クリントン氏が2014年に出版した回顧録『Hard Choices(困難な選択)』からも見えてくる。...
『週刊新潮』 2016年7月14日号日本ルネッサンス 第712回参議院議員選挙が迫っている。民進党や共産党は公約として安保法制廃止を掲げているが、どう考えても理解できない。日本周辺の安全保障状況が厳しさを増す中で、民進党も共産党もどのようにして日本国民と国土を守るつもりなのか。 7月3日、中国は南シナ海のパラセル諸島海域で新たな強硬策を取ることを世界に宣言した。5日から11日までの1週間、軍事訓練を実施するとして各国に同海域への進入禁止を通告したのだ。...
『週刊ダイヤモンド』 2016年7月9日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1140 日本を含む西側諸国は、自由と民主主義こそが大事であり、中国にはそれが欠けているとして、中国を批判してきた。だが、6月23日の英国の国民投票の結果を見て、中国は、西側の民主主義とはこんなものかと、自信を深めているだろう。 ロシアと中国は6月23日と25日、ウズベキスタンと中国の北京で立て続けに異例の首脳会談を行った。西側の混乱を分析し、それをどのように自分たちの勢力拡大につなげていくかを話し合った。発表された資料から、両国が宇宙における軍拡競争をも念頭に共同戦線の構えであることが読み取れる。...
『週刊新潮』 2016年7月7日号日本ルネッサンス 第711回6月23日、イギリスの命運を決する国民投票が行われ、欧州連合(EU)からの離脱を望む人々が約4%の差で残留派をおさえた。 オバマ大統領をはじめとする米国首脳はイギリス国民の決定を、「アラブの春」の民主化運動勃発に対するのと同様の驚きで受けとめたと、「ニューヨーク・タイムズ」(NYT)が28日の紙面で伝えたが、それ程予想外だったということだ。...
『週刊ダイヤモンド』 2016年7月2日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1139初めて18~19歳の人たちも投票できる参議院議員選挙が始まった。私はどんな18歳だっただろうか。夢はたくさんあったが、世界や政治のことなど何も分かっていなかった。けれども、いま、18歳以上の人々は国の在り方を決める権利と責任を与えられた。そのことに正面から向き合ってほしい。 世界を見渡すと、若い世代の声が国の在り方を大きく変えた事例は少なくない。台湾のひまわり運動、香港の雨傘革命、18歳とは限らないが米国でもヨーロッパでも、若い人々が政治を大きく動かしている。...
『週刊新潮』 2016年6月30日号日本ルネッサンス 第710回民進党、共産党、社民党、生活の党と山本太郎となかまたちの4党が参議院議員選挙で共闘する。政党とは各自、公約を掲げて選挙に臨むのが基本である。その視点から、私は自民党と公明党の選挙共闘への批判を繰り返し、表明してきた。 同じ意味で、32ある1人区の全てで統一候補を出す民進党や共産党などの野党協力には強い違和感を抱く。民進党議員の中にも、一部ではあるが、共産党との協力に強い抵抗感がある。だが、選挙を前にして、そうした反対論は掻き消されている。...
『週刊ダイヤモンド』 2016年6月25日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1138中国が挑発的かつ活発に動いている。6月15日午前3時半ごろ、中国海軍の情報収集艦1隻が鹿児島県口永良部(くちのえらぶ)島西方のわが国領海に侵入した。中国海軍の軍艦による領海侵犯は12年ぶり、2度目である。 さらに同日午後、沖縄県の尖閣諸島周辺の領海に中国海警局の公船3隻が侵入した。...
『週刊新潮』 2016年6月23日号日本ルネッサンス 第709回昨年5月及び12月の事件に続いて、イスラム国(IS)への忠誠を誓う犯人が6月12日、アメリカで3度目の殺戮を行った。 49人もの死者を出したフロリダ州オーランドの銃乱射事件の犯人はアメリカで生まれ育った中東移民2世だった。オバマ大統領は、犯人がISの発信に操られて米欧諸国を襲っているとの主張は「醜い嘘」だとして、今回の事件の背景勢力を「イスラム教過激派」ではなく「暴力的過激主義」と呼んだ。...
『週間ダイヤモンド』 2016年6月18日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1137 米大統領選でヒラリー・クリントン氏が民主党候補に指名されることが確実になった。彼女はガラスの天井を打ち破れるか。 初の女性候補として、共和党のドナルド・トランプ氏と大統領の座を争う彼女への期待も大きいが、クリントン氏にはメール問題など不確定要素があり、結果は予測しにくい。現在、世論調査は微妙な差でクリントン氏有利を伝えており、私は日本の国益上、クリントン氏に勝ってほしいと考えている。...
『週刊新潮』 2016年6月16日号日本ルネッサンス 第708回6月6日、北京で米中戦略・経済対話が開かれた。両国の主要閣僚が勢揃いして、およそあらゆる問題を話し合うこの会議は2009年以降定例化したものだ。開幕式での演説で習近平国家主席が強調したのは、中国の大国意識を表わす「新型大国関係」だった。 米中が互いの「核心的利益」を認め合い、干渉し合わないことで衝突を避け「ウィンウィンの関係」を築こうというもので、中国側はここ数年の米中対話で必ずこの原則を持ち出してきた。習氏は今回も同じ主張を繰り返し、こう述べた。...
『週間ダイヤモンド』 2016年6月11日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1136 5月27日、オバマ米大統領の広島訪問のテレビ中継に見入ってしまった。大統領が被爆者の森重昭さんを原爆慰霊碑の前で抱き寄せた姿には、誰しも感動したことだろう。原爆を投下した国とされた国、その2つの国の思いを背負った2人の人物が、71年後に思わず知らず、歩み寄り、抱き合った。 その瞬間に生まれた心の通い合いの意味を、私は決して否定するものではない。しかし、一瞬の間を置いてわれに返った。考え始めたといってよい。果たしてこれでよいのか、と。その思いはおのずとオバマ大統領の広島訪問の意味を、その直前に行われたスピーチと重ね合わせて考える作業につながった。...
『週刊新潮』 2016年6月9日号日本ルネッサンス 第707回11月のアメリカ大統領選挙で、ドナルド・トランプ氏対ヒラリー・クリントン氏の一騎打ちになった場合、支持率は45%対42%でトランプ氏が勝利し、両氏に加え、第3の政党「リバタリアン党」のゲーリー・ジョンソン元ニューメキシコ州知事が参戦する場合、3氏の支持率は各々42%、39%、10%で、これまたトランプ氏が勝利するという。これはFOXテレビの世論調査の結果で、5月18日、発表された。 トランプ氏がアメリカの大統領となるとき、世界はどのような展開を見せるのだろうか。...
『週間ダイヤモンド』 2016年6月4日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1135伊勢志摩サミットに先立って行われた5月25日夜の日米首脳会談では、「少人数会合の全ての時間を沖縄県の事件に割いた」と、安倍晋三首相が危機感を表明した。その後に行った共同記者会見は夜半近くまで続いた。 会見で首相は、「身勝手で卑劣極まりない犯行に非常に強い憤りを覚える。日本全体に大きな衝撃を与えた。日本国民の感情をしっかり受け止めてもらいたいと(オバマ大統領には)申し上げた」と言った。...
『週刊新潮』 2016年6月2日号日本ルネッサンス 第706回いよいよ先進7カ国首脳会議が始まる。6度目の日本開催となる伊勢志摩サミットを歴史の検証に耐えるものとしたい。国際情勢が激変する真っ只中で、主要国は問題の複雑さにもがきながらも未来の地球社会の基本方針を決定し、日本はその中で重要な役割を担わなければならない。 日本の役割は、中国の暴走を抑止するのに十分な経済力と軍事力の枠組み確立の先頭に立つことである。アメリカの内向き志向を念頭に、日本がそのような提案をする資格を身につけるために、日本自身が真の変革への姿勢を見せていきたい局面である。...
『週間ダイヤモンド』 2016年5月28日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 11345月18日の「産経新聞」5面に掲載された写真を見て、つい書く気になった。 その写真とはアフリカ・ソマリア沖で海賊対策に従事している海上自衛隊に護衛されて航行する「ピースボート」(以下PB、民間の国際交流団体)の旅客船の写真だった。白い船体にくっきりと「PEACE BOAT」の文字が浮かび、手前には海自「ゆうぎり」の灰色の船体が写っている。...
『週刊新潮』 2016年5月26日号日本ルネッサンス 第705回5月13日、米国防総省が「中国の軍事動向」に関する年次報告書を発表した。報告書は、中国は共産党創設100周年の2021年までに「適度に豊かな社会」を目指し、中華人民共和国創立100周年の49年までに「近代的社会主義国となり、繁栄する強国、民主主義的、文化的で高度に進んだ和を基調とする国を作る」ことを目指していると報告した。 しかし、習近平政権は毛沢東時代に逆戻りしたかのような凄まじい言論弾圧を行っている。前政権の政治犯は10年間で66人だったが、習政権は発足以来3年余りですでに600人もの政治犯を拘束、拷問している。和を基調とする国作りは絵空事である。...
『週刊ダイヤモンド』 2016年5月21日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 113336年ぶりの北朝鮮労働党大会から読み取れるのは北の四面楚歌である。 北朝鮮側が招待状を出さなかったとはいえ、北朝鮮を守り続けてきた中国は参加しなかった。両国の事実上の没交渉に加えて、金正恩氏の人事からは中国への強い敵愾心が読み取れる。...
『週刊新潮』 2016年5月19日日本ルネッサンス 第704回無論、11月の本選挙で民主党大統領候補との一騎討を制しなければならないが、共和党の指名獲得を確実にしたドナルド・トランプ氏がまた一歩、米国大統領の座に近づいた。5月中旬の現時点で、アメリカの次期大統領が誰になるかを予測するのは不可能だが、それでも、トランプ氏への高い支持の理由と、第45代大統領に就任した場合の氏の政策の分析が急がれる。 トランプ氏の主張をほぼ全てのメディアが批判し、泡沫候補と位置づけたが、5月3日のこれまで、アメリカメディアの予測はおよそ悉く覆された。「ウォール・ストリート・ジャーナル」(WSJ)やNBCによる合同世論調査では65%の人々がトランプ氏に拒否感を抱き、好感しているのは24%にとどまるが、その人物がいま、指名獲得を決定的にした。大手のメディアも政治家も指名決着は7月の党大会の場だと見てきたのが、2か月も早い5月初頭に、テッド・クルーズ上院議員、ジョン・ケーシック・オハイオ州知事が降りて、トランプ氏だけが残った。下院議長として共和党の最高位にあるポール・ライアン氏は、この速い展開を予想していなかったのか、CNNの取材に、「まだそれをする(トランプ氏の候補者指名を支持する)準備はできていない。まだそこまでいっていない」と語り、「保守の人々が知りたがっているのは、彼が我々の価値観を共有し、我々の原則を支持するのかということだ」と強調した。...
『週刊ダイヤモンド』 2016年5月14日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1132 百田尚樹氏の『カエルの楽園』(新潮社)が面白い。百田氏は本書に先駆けて発表した「世界は変わった 日本の憲法は?」と題するDVD制作の総指揮を執った。米国の占領下で日本国憲法が作られた過程、そこから生じた問題を40分弱にまとめたものだ。制作に多少関わった私に、昨年夏、百田氏が秘密を打ち明けた。「いま、面白い本を書いてるんです。最高に面白くなると思いますよ」作品は、書き手の心の反映だ。本人が「最高!」「面白い!」と感じながら書けば、本当にそうなるだろう。そうして『カエルの楽園』が上梓された。...
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ロシアを従え、グローバルサウスを懐柔し、アメリカの向こうを張って、日本への攻勢を強める独裁国家。狙いを定めたターゲットはありとあらゆる手段で籠絡、法の不備を突いて深く静かに侵略を進め、露見したら黒を白と言い張る謀略の実態と大きく揺らぐ中国共産党の足元を確かな取材で看破し、「不都合な真実」を剔抉する。
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「日本を取り戻す」と叫んだ人。古事記の神々や英雄、その想いを継いだ吉田松陰、橋本左内、横井小楠、井上毅、伊藤博文、山縣有朋をはじめとする無数の人々。日本史を背負い、日本を守ったリーダーたちと安倍総理の魂と意思を、渾身の筆で読み解く。
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核恫喝の最前線で9条、中立論、専守防衛、非核三原則に国家の命運を委ねる日本。侵略者を利する空論を白日の下にさらす。 【緊急出版】ウクライナ侵略、「戦後」が砕け散った「軍靴の音」はすでに隣国から聞こえている。力ずくの独裁国から日本を守るためには「内閣が一つ吹っ飛ぶ覚悟」の法整備が必要だ。言論テレビ人気シリーズ第7弾!